九州の観光地・大宰府天満宮で3月の梅の季節に行われる「梅上げ行事」とは何か?参拝・観光を行ったレポート・写真を交えて簡単にご紹介します。
「梅上げ行事」が行われる時期は3月の第1土曜日が60歳(還暦)・第3土曜日が40歳(初老)で、大宰府観光するならその時期がお勧めです。
目次
「梅上げ行事」は40歳・60歳の厄払いとして梅を大宰府に奉納する事
3月に行われる「梅上げ行事」とは、40歳(初老)の男性と60歳(還暦)の男女が厄払いをするために梅の木を大宰府天満宮に納める儀式の事で、
今から100年以上前の明治時代から行われている九州の伝統行事です。
観光のポイント&みどころ|梅上げ行事で行われるイベント
九州大宰府で行われる「梅上げ行事」は京都の伝統行事にも負けない本格的な伝統行事ですが、見ごたえも十分なのにも関わらずそれほど人も多いという訳ではなく、
牛車・日本伝統楽器の演奏・見事な着物のお囃子隊(おはやし隊)・地元の人々によるローカルな方法の接待など、
手軽に日本の伝統文化を堪能する事ができる「見る価値が高い」イベントです。
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見事な伝統衣装|三味線・太鼓のお囃子隊(おはやしたい)
梅上げ行事の先頭を歩くのが「お囃子隊」と呼ばれる人々で、着物や法被(はっぴ)に身を包み三味線や太鼓を演奏しながら歩きます。
約50名の小学生から年配の方まで様々な年齢層の方々が日本の伝統衣装に身を包み和楽器を演奏する姿がみどころです。
因みに、元々は祭りに参加される還暦・初老の方の周囲の人々がお囃子隊を組織していましたが、
現在は大宰府に住む三味線やお囃子をしている方が次世代への伝統文化継承のためにボランティアでお囃子隊を結成しており、「大宰府梅ばやし隊」と呼ばれています。
近隣住民による豪華な接待
大宰府天満宮に続く沿道では至る所で沿道の住民による「接待」が行われ、還暦・初老の方々が用意されたお菓子・フルーツ・飲み物を飲食し接待を受けます。
厄年になる人は紅白の餅を沿道に配ると「厄落とし」になると言われており、そのためか接待する人々のテーブルには紅白2つの餅が入った袋が置かれている事がありました。
奉納する梅の木を乗せた牛車
大宰府天満宮「梅上げ行事」では梅を境内に植樹しますが、梅は牛が荷車で運びます。
梅は結構立派な大きさの樹で、それを布で着飾った大きな牛が引く姿もみどころです。
因みに、観光客でも牛に触れる事ができ、牛はとても大人しいので多くの人々が牛に群がっていました。
今までに献木された梅が咲き乱れる大宰府天満宮
牛が荷車で引いた梅が植樹されるのが、大宰府天満宮の梅の木が集まる社務所近くの庭で、今までの「梅上げ行事」で植えられた梅の木々が美しく咲き誇っていました。(3月3週目の場合)
梅が植樹される予定の場所には穴が掘られており、その場所で待っていると植樹の様子を見物する事ができます。
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まとめ
いかがでしたか?
九州・福岡の観光スポット大宰府天満宮で行われる「梅上げ行事」は、初老と還暦の厄払いを行う儀式で、和楽器演奏・着物姿の人々・ローカルな日本の伝統行事を楽しむ事ができる行事です。
観光客がそれほど多くない割りに本格的なイベントなので、観光がしやすく間近で日本の伝統を感じる事ができるので、3月(1・3週目の土)に大宰府天満宮を観光される方は是非参加して下さい。
※大宰府天満宮で行われる梅上げ行事は年によって時期が異なる場合がございますので、大宰府天満宮公式サイトをご確認ください。
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