機内食の中で最も特殊な宗教食のユダヤ教食(コーシャーミール)の内容・メニュー・味・特徴・他の特別機内食とは何が違うのかを画像で徹底解説します。
今回紹介するのは、エールフランスの特別機内食で、ユダヤ教食なのにフレンチ風に作られていました。
目次
まずはユダヤ教食の特徴を簡単に説明
ユダヤ教食は、食べてはいけない食材があるだけではなく、調理方法にも制約が多いのでイスラム・ヒンドゥー教に比べると圧倒的に複雑な宗教食です。
コーシャーミール(ユダヤ教食)の特徴をごくごく簡単に説明すると、
●祈りが捧げられた特別な製法
●肉類と乳製品が一緒に食べてはいけない
●豚肉は食べてはいけない
●魚はウロコがあるものしか食べてはいけない
このような感じで、
イスラム教食を更に厳しくしたような食事です。
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コーシャーミール(ユダヤ教食)の内容|エールフランス編
エールフランスの特別機内食・コーシャーミール(ユダヤ教食)の夕食メニューは、
メイン:白身魚とグリーンピースのパスタ
副菜:サーモン・オリーブ・あんず・プルーンのマリネ
デザート1:ミックスフルーツ
デザート2:リンゴのケーキ
その他:パン・クラッカー・チョコレート
といった豪華な内容になっていました。
メイン:白身魚のグリーンピースパスタ|味はイマイチ
コーシャーミールは機内食の中でもかなり特殊なので、冷凍食品が使用されています。
そのため、パスタは伸びきり白身魚は水っぽく、味は薄くてあまり美味しくありませんでした・・・
副菜:サーモンとフルーツのマリネ
副菜も冷凍と分かる味でしたが、シッカリと味が付けられていてフルーツの食感もしっかりと噛み応えがあったので副菜は美味しかったです。
普通の機内食の場合、メインに魚が出れば副菜は生ハム等の肉系ですがユダヤ教食の場合は、魚+魚の組み合わせでした。
フルーツミックスの量がとにかく多い・・・
トマト入りの半分解凍が終わっていないフルーツのは多く、一般の機内食の3~4倍程度ありました。
しかも、フルーツミックスなのになぜかトマトが混ざっていて「謎?」でした・・・
2個目のデザート・リンゴケーキ味はイマイチ
コーシャーミールにはデザートが2個も付いていて豪華ですが、冷凍物でスイーツに大切なフレッシュさがないので美味しくありませんでした・・・
朝食はちょっとイマイチだった・・・
エールフランスのコーシャーミールの朝食は昨日の豪華さを埋め合わせるかのようにメニューも味も本当にイマイチで、
ベーグル・クラッカー・パンオッショコラ(冷凍)
フルーツ
硬いチーズ
薄いオレンジジュース
酸っぱ苦いイチゴヨーグルトドリンク
ジャム・バター
といパンとクラッカー尽くしという前代未聞の内容で、オムレツやスクランブルエッグといったメイン料理がありませんでした。
特別機内食の中でもユダヤ教食は別格の特別さ
ユダヤ教食は特別機内食の中でもトップクラスの豪華さで、一番安いエコノミーでも「これもしかしてビジネス??」と思ってしまう程の内容です。
量が多くメニューも豪華
ユダヤ教食を注文すると、エコノミークラスのテーブルにギリギリ納まるか納まらないか?の巨大な機内食が提供されます。
このように、パッキングも非常に豪華で手間がかかっている事がハッキリ分かります。
パッキングだけではなく、中身の量も多く食べきれない量が入っていました。
一般機内食よりも先に提供される
宗教食に限らず、ベジタリアン・糖尿病食等の特別機内食は一般の食事よりも先に提供されるので、早く機内食を食べたい方にはおすすめです。
開封しても良いか?確認を行ってから加熱される
ユダヤ教食(コーシャーミール)最大の特徴は、食事を温める前にCAさんが
「開封しても良いか?」
わざわざ許可を取りにきてくれる事で、
温めるメイン料理とその他の料理が分けられて厳重にパッキングされています。
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ユダヤ教食をエコノミークラスで食べるのは超大変
ユダヤ教食は、
大きく・開封に許可が要り・梱包が複雑
なので狭いエコノミークラスで食べると「弁当を見られるのが嫌で蓋で隠す子状態」になり、
ドリンクを置く場所が無くなるのでワインやシャンパン等の注文が難しくなります・・・
宗教食に特別な関心が無い場合は、本当に大変な事になる&航空会社に負担をかけるので安易に注文すべきではない食事です。
今回、ユダヤ教食を注文した理由は、アウシュビッツ・ユダヤ教徒迫害の歴史を学ぶ一環で、負の歴史だけではなく文化も学びたいと考えたからです。
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