シマウマが縞々の理由は?草原の草食動物が巨大な理由は?クルーガー・マサイマラに行く人必見!アフリカサファリガイドが直々にレクチャーしたアフリカの草食動物の特徴を解説します!
本記事は、世界一周クルーズに参加した際に実施されたケニア・マサイマラ保護区のサファリガイドによる講義の内容です!
目次
アフリカ草原の種類や生息する動物
サバンナ
テレビ等で見かける、高い木等があまりない開けた草原の事をサバンナ草原地帯といい、東アフリカケニアにはこの風景が広がっている。
開けた草原サバンナに生息する草食動物は、大きな体で群れを作って生活する種類が多い事が特徴!
アカシア疎開林
アカシアは根が土地の深いところまで入り込み、乾季でも青々としている。アカシアにはとげがあり、木の幹からも刺が出ていて5cmもの長さがありとても鋭いのでクロックス等も貫通する。
マサイキリンは、アカシアの鋭いトゲを気にせず食べてしまい、それが食べられる理由は粘度の高い唾液と強固な舌と口があるからで、進化の過程でアカシアを食す事ができるようになった。
湿原・沼地・湿地
アフリカ水牛・ケープバッファロー=湿原を好んで住む牛
ウォーターバック=ライオン等に狙われると自分から水に潜って逃げる習性がある。
アフリカゾウ=最近名前が変わって「草原ゾウ」と呼ばれるようになった。
草原の草食動物の特徴
- 大型化=草を効率よく消化するため
- 草は森にある果物や植物に比べると栄養価が低く、効率よく栄養を摂取するには胃や腸を大きくして上手く栄養を吸収するために体も大きくなった。
- 走行性=長い距離を早く走るため
- 草原では敵から逃げる必要があるので、脚が長くなり走りやすい体になった。
- 群れ行動=天敵から身を守るため・繁殖に有利
群れでいると外的を見つけやすく、オス同士が切磋琢磨するので強くて優秀な遺伝子を残しやすく、
群れで行動すると、危険の希釈が起こり、天敵が現れても群れでいると自分が狙われる確率が下がる。
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アフリカ草原の草食動物の豆知識
サバンナで最も繁栄した動物!アンテロープ
日本語では羚羊(レイヨウ)類ともいう。
角のある牛の仲間で、走る事に適した優美な姿
世界中に84種類生息
アフリカ大陸には72種類が生息。
サバンナで最も繁栄した種類
トピ=オス同士が過激なランキング争いをする。
どちらかが嫌がるまで勝負を行い、この勝負は結構激しいので休憩しながら行います。嫌がって逃げれば負けで負けた方のランキングが1つ下がる。
可愛らしいトムソンガゼルでさえ角を突き合わせて激しいランキング争いを行う。
生まれてすぐに立つ動物と立たない動物
じっとして動かない動物
肉食動物は、体が小さいもの・子供を狙う習性があるので、子供のトムソンガゼルは木陰でじっとして隠れている。
これを留巣性と呼び、生後1か月程度は臭いがしないので、ライオンが横を通っても動かなければトムソンガゼルの存在に気がつかない。
生まれるとすぐに走り出す動物
ヌーは生まれて15分もすると自分で立ち上がり、1時間もすれば母親と一緒のスピードで走る=早熟性
また、決められた時期に複数の母親が同時に子供を産み、自分の子供が敵から狙われる確率を下げる=同時出産
シマウマがしましま模様の理由所説
- 仲間同士の個体識別
- 群れの模様が重なると、捕食者は的が絞りにくくなる(人間以外の動物は人間のように色の区別ができない)
- ライオンのような肉食動物は、群れの中から一番捕まえやすそうなものを選びターゲットにする。
- 茂みに隠れた時のカモフラージュ
- 寄生虫の予防(ツエツエバエ=吸血し眠り病と呼ばれる病気を媒介するハエで、刺さると筋肉ができたかのように晴れ上がりカナリ痛い)←これが一番有力
- 体温の上昇を抑える(縞模様のおかげで体表に気流ができる)
最近の研究では、5番の寄生虫の予防が最有力説となっており、サバンナに行く時にはしましまの服を着ていれツエツエバエに刺されるのを防ぐ事ができるとか!?
シマウマのオスには犬歯があり、気性が荒いので家畜にならなかったそうで、おしゃれな服を着ていても意外と狂暴なので注意!
キリンの首は強力
シマウマにもランキング争いがあり、首を巻き付けあって勝負を付ける。キリンの首は筋肉が発達しており、人間では弱点と思われがちの首でもキリンの場合はバシバシと音を立てて首相撲を行う。
キリンは生まれた時から角がある動物で、生まれてくる時は角は丸まっていて生まれると立ち上がる。
また、キリンは早歩きをするヒョウ柄のラクダとも呼ばれており、名前の由来はユニーク。
狂暴なようで臆病なカバ
カバは臆病な動物で、同じ道しか歩く事ができなくて、カバ道を塞いでしまうとパニックになり襲ってくる。
カバの牙は30cm程度あり大きな口をあけて刀のように牙を振りまわす。車のガラスが割られてしまう
カバの体重は2トン程度ある。
産まれたてのカバは泳ぐ事ができず、産まれるとすぐに母親のカバは赤ちゃんを陸に上げる。そうしないと赤ちゃんは溺れてしまう。
ゾウの豆知識
地球のゾウの種類は3つ
- アフリカゾウ=改名して「草原ゾウ」となった。一番大型のゾウ&立派な牙
- アジアゾウ=背中が丸い・牙が小さい
- 丸耳ゾウ=熱帯雨林の中で暮らしている小型のゾウ(森林ゾウ)
アフリカゾウの耳の形はアフリカの形をしていて、アジアゾウの耳はインドの形をしているといわれている。
ランブルコミュニュケーション(ゾウの会話)
ランブルは、人間の耳では聞く事のできない低周波の声で会話をし、成人男性よりも3オクターブ低い声で話す。
ランブルは喉の奥を震わせて音を出し、
60デシベル=普段の会話
30デシベル=窓を閉めてシーンとした感じ
25デシベル=ゾウの会話(機械を使わないと解析できない)
ゾウの群れはボンド(Bomd)と呼ばれ、メスたちによる母系社会で、ゾウは70程度の単語を理解する事ができ、ゾウの会話は「今日はあそこの水を飲みに行こう」「あの果物が美味しいよ」のような会話をしている。
怒った時にパオーンと声を出すのは鼻を鳴らしているからで、ちょっと危険な合図。
ゾウの体のあれこれ
鼻
ゾウの鼻が器用に動く理由は、うわくちびると鼻が合体しているので、小さな物をつまむ・水を鼻に貯めて口に含む等の動作ができるが、
子供の頃は鼻を上手に使う事ができず、草を鼻でちぎる事ができず、草原に直接口をつけて草を食べる赤ちゃんもいる。
耳
ゾウの耳には、太い血管がたくさん通っており、耳をバタバタすると7度の温度を下げる事ができる。ラジエーターのような役割が耳にはあるので、アフリカの暑い気候の中でもオーバーヒートせずに活動する事ができる。
歯
ゾウの歯は大きな臼歯で草をすり潰して食べる。臼歯がすり減ると奥から新しい歯が生え変わる。
歯は5回生え変わり、一番最後の永久歯は47歳で生える。
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