アフリカのクルーガー国立公園・マサイマラ保護区で見る事のできる肉食動物の種類・確率・動物の生態や特徴についての簡単な紹介をします。
目次
アフリカサファリの動物の種類:遭遇率と個体数
クルーガー国立公園の動物個体数
- アフリカゾウ 1万頭
- インパラ 150万頭
- 水牛 2万7千頭
- 白さい 1万頭
- カバ 3000頭
- ライオン 2500頭
- ハイエナ 2000頭
- チーター 120頭
ライオン一頭につき、シマウマ1000頭で生態系のバランスが取れると言われており、
甲子園球場には観客が5万人程度で、プレーヤーは50人程度で、それと同じ割合と考えると想像が付きやすい。
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サファリドライブで肉食動物の遭遇率(マサイマラ保護区)
- ライオン 79%
- チーター 30%
- ヒョウ 5%
- ブチハイエナ 38%
- セグロジャッカル 32.5%
アフリカサファリで見られる肉食動物の紹介と説明
ライオン:人気No1
ライオンにはお気に入りの茂みがあり、その場所に行けば出会える確率が上がる。
ライオンは猫の仲間であるのに、群れを作り、その群れの名前は「プライド」と呼ばれる。
ライオンの生活
メスの仕事は狩りをする事で、オスライオンの仕事は縄張りを守る事。ライオンはゴロゴロと寝ている事が多く、1日の内22時間は寝ていて活動時間は2~3時間。
彼らはハンターで、パワーを使う動物と言われており、いざという時に一気に力を発揮し、メスの場合は狩りのためにエネルギーを温存し、オスの場合は群れを守るケンカのために力を温存します。
そのため、ライオンにとって寝る事は重要な活動。
ライオンの挨拶と猫
ライオンのあいさつは、頭を他のライオンにぶつけて挨拶を行い、弱い方が強い方に頭をぶつける。
これは猫と同じで、もし、猫を飼っていて頭をぶつけてくるような挨拶を猫がしてこない場合は、自分が下に見られているので、自分が猫に頭をぶつけて挨拶をすると良い。
ライオンの食事
ライオンの食事は朝行われ、運が良くないとみられません。その理由はライオンは足が遅いので狩りが中々成功せず、1週間に2度食べられたらラッキーだと言われています。
食事はオスが最優先で、その次にメスが食べ、最後が子供という順番で、野生では大人が生きる事が最優先で、その理由は大人がハンティングできなければ次の食事が確保できず全滅してしまうので合理的。
ライオンの子どもが大人になれる確率は四分の一で、その理由は上記の理由で十分にエサを食べられないから。
ライオンの子育て
メスライオンは同じ時期に子供を産み、群れのメスで共同で子育てを行い、どの母親からミルクをもらってもOK。
ライオンの兄弟は、猫のように兄弟同士で遊びますが、これは狩りの練習で、この遊びをしていないと十分なスキルを得る事ができず困る。
オスは1歳半程度になるとタテガミが生えますが、この頃に群れを出て巣立ちをします。
ライオンの狩りと狩猟本能
ライオンは、お腹がいっぱいな時でも狩りを行う事があり、ヌーがいっぱい居すぎる時には狩猟本能による狩りをして、食べ残しをして散らかす事もある。
食べ残されたヌーはどうなるのか?というと、鳥の仲間のハゲワシが掃除をして食べてくれます。
ハゲワシの首には羽がありませんが、その理由は腐った肉に首を突っ込むと菌が繁殖して病気になるので、乾くと汚れがすぐに取れるからと言われている。
ハゲワシは獲物を見つけると真っ直ぐに飛行するので、ジャッカルはハゲワシが獲物に飛んで行く方向を目指して走り、ハゲワシを追い払って肉を食べます。
ジャッカル
カップルで生活しており、夫婦の仲間はとても良い。
小型の肉食動物は、大きな肉食動物の後をついていく「ストーキング」と呼ばれる習性があり、横からライオンが取った肉を食べようと狙う。
ライオンはハイエナ等は追い払おうとしますが、ジャッカルは素早いのでライオンの攻撃もかわすのでライオンは追い払うのを諦めている。
ハイエナ
ハイエナはものすごくサバンナに適応した動物で、ハンティングも得意ですがライオンが食べ残した太い骨も食べる。
ハイエナは顎の力がライオンよりも強く、骨を割って中の骨髄も食べてしまい、消化吸収能力が強いので、獲物の角・歯・毛等も十分に消化する。
サバンナのお掃除屋さんとも呼ばれ、何でも食べてくれるので腐った肉から病気が蔓延する事を防ぐ事ができ、サバンナの健康を保つ重要な存在と言われています。
サバンナヒヒ(英:バブーン)
群れを作る動物で、群れの名前はトゥループ(軍隊)と呼ばれており、オスにもメスにも厳しい階級がありそれが名前の由来と呼ばれている。
人間が食べる物が大好きで、人間が捨てた生ごみを食べ、特に味が濃い物が好きですが、生態系を壊すので餌は絶対にあげてはいけない。
サファリのロッジに宿泊するときは、窓・ドアの鍵をしっかりと閉めておかないと勝手に中に入り、荷物を勝手に開けて食べ物を取るので注意!
口を開ける動作は威嚇で、メスライオンと同じ長さの牙を持ち、威嚇された時はそれ以上近づかない&背中を向けて逃げないようにする。
サバンナヒヒは、実は肉を食べ、獲物を取るためにチームで狩りを行う。
ヒョウ
サファリでの遭遇率が5%と低いのですが、大きな木の上を見ていれば見つかる事がある。
ヒョウ柄は、木の葉っぱの木漏れ日模様で、木の葉っぱの中に居れば中々見つけられない。
ヒョウは、自分よりも体重の重い獲物を垂直の木に持ち上げますが、その理由はハイエナやライオン等の他の肉食動物に食べられないようにして、いつでも俊敏に動く事ができるように少しづつ食べ腹5分目にして無理をしないようにしている。
そんなに肉を置いておくと腐ってダメになりますが、ヒョウの胃腸は頑丈でカナリ悪くなった肉でも問題無く食べられる。
ヒョウがヒョウ柄であるメリット
ヒョウ柄模様には2つの意味があり、
- 保護色:カモフラージュ
- 危険食:警戒色
黄色と黒は危険色で、触るといけない・危険と相手に知らせる色で、自分は狂暴で危険と相手に知らせている。
つまり、木の上で自分が休んでいる時は身を隠しやすいようにし、草原で狙われやすくなっている時は危険な存在だと知らせるようにしているという事です。
チーター
顔が小さく脚が長くて美しい動物で、ヒョウに比べると脚が5㎝長くスリムな体型をしている。
地球上でもっともはやく走る動物で、走る速度は110㎞/時と言われており、チーターの爪はネコのように引っ込むのではなく出たままで、スパイクのように地面をつかんで走る。
チーターは、飛ぶように走り、8m程度ジャンプしながら走る。チーターは狩りが上手な動物で、3回に1回は成功しますが、肉食動物の中で立場が弱い動物なので、他の肉食動物が来たら逃げてしまう。
その理由は、チーターは走るのが早くなるように進化をしたので、頭が小さく顎も弱いのでケンカをしたら負けてしまって脚をケガしたら次の狩りができなくなるので、次の獲物を捕まえる事を選択する。
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